夢まくらに白髪の老人が現れ、ありがたくないお告げをいただいた。
「おまえは日本の救世主になりなさい」
それだけ言って具体的な說明もなく消えてしまった。
夢の中でもこれは夢だと気付いたほど馬鹿げたものだった。
目覚めてテレビを点けるとDOCOMOのCMが流れていた。
桃太郎・・・。
「フクちゃん、散歩にいくぞ!」
フクちゃんは嘉門工藝のほっかぶりの似合う柴犬なのだ。
「ワンワンワン」
「返事は一回でよろし~」
この時フクちゃんはまだ気付いていなかった。
この散歩がキジとサルを探す旅だったことを。
作家の三原嘉子さんから茶碗が届いた。そこにはフクちゃんとキジとサルが描かれていた。
中には桃がひとつ。
イヌは仁、キジは勇、サルは知。そして桃は金を表すそうな。
只今、新宿伊勢丹にて展示中。ネットで購入はこちら